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| 今年のゴールデンウィーク | |||||||||||||||||
| 「今年の連休は暦通り?」4月下旬に富士川水系を釣行した際に、孝井さんが切り出した。 「今年は秋田にしようと思うんだけど、どう?」 当会の世話役である孝井さんは、東北地方へ遠征釣行する際の、場所決めや宿泊先(民宿だったり、テントだったり)などをチョイスしてくれる、とっても頼りになるオジサンなのだ。 「どう?も何も、OKに決まってるでしょ。会長のオレが行かない訳がないでしょ」ましてや、渓流バカの私だ。他の用事なんてすっぽかしてでも行くに決まっている。 「岡嶋さんは仕事で忙しいからパスだって」まぁー仕事熱心なこと。 「福田さんは身内関係の用事でパスだって」家族サービスだな、ご苦労さん。 今回は、孝井さんとモロちゃんと私の3人だから、車1台で交代で運転していこうということになった。 その時申し合わせた事項として、日時と集合場所、それと、どういう訳か「はまちゃん(私だ)は刺身の盛り合わせを持ってくること」という事になった。(私の実家は、鮮魚店なのだ。) |
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| 本日出発の日である。 私は早めに仕事を切り上げ、帰路についた。いつもより早い夕食と、いつもより早い入浴を済ませ、実家に頼んでおいた刺身を取りに行く時間を考慮して、早めに自宅を出た。 難なく刺身をゲットした私は、最寄の首都高のI.C.を目指した。これから起こるハプニングなど、知る由もなく。 首都高堤通まで軽快に車を走らせる。電工掲示板には、一部渋滞の表示はあるものの、この調子なら大した事は無いだろうと思っていた。 向島出口辺りから俄かに込み出した車は、浅草を見下ろす辺りに差し掛かると完全に止まってしまい、両国を通過するのにかなりの時間を費やしてしまった。さらに、箱崎から環状線〜4号線へと、全てノロノロの大渋滞。しかも、外は大雨。 たまらず永福で首都高を下り、環八通りから五日市街道へ出たが、すでに1時間の大遅刻である。途中で孝井さんには電話を入れたが、待ちくたびれてフテくされた二人の顔を思い浮かべると、申し訳ないと思う気持ちはあるものの、なぜか笑いが込み上げる。 待ち合わせ場所に着くと、一台の四駆が止まっていた。モロちゃんの車だ。 中を覗くと、孝井さんとモロちゃんが寝ている。フテくされて寝てしまったのだろう。雨に打たれ、1時間以上も待たされた四駆も、フテくされているように見えた。 起こしずらいが、窓を軽く叩いて起こす。ムックリ起き上がって外に出てきたが、いつもと様子が変だ。やっぱり怒っているようだ。 荷物を素早く載せ代えたが、私の荷物に一々クレームがつく。やっぱり怒っているようだ。 「そんな本流竿なんか持ってきたって使いっこない」とか「そんなデカイクーラーボックスなんて何入れんの」とか。やっぱり怒っているようだ。 しかし、ここで私が二人の機嫌をあっという間に直す、起死回生の逆転満塁ホームランを放った。 「このデカイクーラーボックスの中にはだね、六千円相当の刺身の盛り合わせ(本当に六千円相当なのだが、三千円で手を打ってきた)が入っているのだよ」どうだっとばかりに言い放った。 まさに起死回生。二人の機嫌があっという間に直った。まったくゲンキンなものだ。 手前味噌ではあるが、私の実家の鮮魚店は、知る人ぞ知る名店なのだ。特に、刺身には定評がある(旨くて安い)。刺身を買いに、遠くから車を走らせてお客さんが来るのだ。 我々が向かう釣り場は、秋田県田代町米代川水系早口川と岩瀬川と、その支流群である。 標高1,177.8メートルある霊峰田代岳は、昭和50年1月11日に県立自然公園に指定され、山岳と山麓、大川目川上流、岩瀬川渓谷一帯で区域面積1,872.9ヘhaを有する。 美水の源である田代岳周辺の山々は、天然山菜の宝庫としても知られる。また、米代川ではアユ、渓流ではヤマメ、イワナの魚影濃い川で有名だ。 外環大泉から東北道へ、一路十和田方面を目指す。加須付近から渋滞しはじめたが、宇都宮を抜けると徐々に流れが良くなり、車の量は俄然多いものの、後は軽快に走れた。 山形県を抜ける頃には、夜もすっかり明け、雨もあがっていた。車窓から見える田んぼは、すでに田おこしも終わり、田植えも間近だ。 |
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